2021年映画鑑賞記録

アウトプット強化のため今年は映画鑑賞の記録をとることにしました。(2021/06/03 追記:と、思ったのですが、意外とコストのわりにメリットが少ないということが分かったので4月くらいまでで更新を止めてます。なんて雑なんだ……まあしばらくはリンクのこしときますがそのうち消えます。)


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あとその月みた中で1番好きな作品は頭に★つけることにしました。そいつが好きな作品は、そいつの人間性を語る。感性合う人いたらおすすめ映画教えてください。


1月

2021/01/02 『海獣の子供(2019)』/ものすごい映画だった…!!→

2021/01/06『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生(2014)』/ファッションも興味のある分野だけど理想を現実に降ろすという点では芸術家とオシャレさんは全く違わないな、と思った。何歳からでも、誰でもできる素晴らしいジャンルではある。あとNYのノリがやばい。アメリカやばいな。

2021/01/08 『アルマゲドン(1998)』/去年指輪物語三部作を見たばかりなのでずっと(エルフ族の人…)と思いながら見てしまった。こういう映画はあまり興味ないのでこれも初めて見た。

2021/01/09 『ホームアローン(1990)』/ものすっごい久々に見たけど呑気な時代すぎるな…と思った。

2021/01/13 『ブルー・ジャーニー(湖のものがたり)(2015)』/「フィンランドには19万個の湖があり…」私(そんなに…?!)「このカエルは50年も生きる」私(そんなに…?!)大自然がすごくて途中で寝てしまった…公式サイトもwikiもない…ググってください。ムーミンとアンネリとオンネリの国やべーな。

2021/01/15 『白鯨との闘い(2015)』/鯨こえええ!!好みとは違うけど面白かった。船乗りの描写がリアリティあったし主人公が鯨を前にして全てを悟った目になるシーンが良かった。自らの行為を省みるあの瞬間。ちなみに白鯨は全然読んでない。

2021/01/16 ★『おろしや国酔夢譚(1992)』/井上靖原作。江戸時代漂流してロシアに流れ着いた緒形拳…。西田敏行といいこの時代の俳優の力のある演技はいつも漲る。時代劇を見ている時には何とも思わないが改めてロシアから帰国してからの日本文化の異質さがよく分かる。まさに他を知って初めて自らを知るというテーマを身をもって体感させられる。いい映画だったし面白かった!(てかなんで私は2夜連続で過酷な漂流モノを観てんだろう)追記した→

2021/01/20 『Dior&I(2015)』/Diorの後継者デザイナーの初展覧会を追ったドキュメンタリー。デザイナーというからには当然アイデアスケッチを描くのだろうと思ったら写真でイメージを伝え、それをスケッチ班の人間が細かく図にし、職人が現実に落とし込むという流れで成り立っていた。時の気を読みそれを伝え、形にする。ファッション業界とはイメージとは裏腹にものすごくストイックな物作りの世界なのかもしれない。

2021/01/26 『オンネリとアンネリのおうち(2014)』/去年も見たばかりだがDVDを買ったので再び。とにかく可愛い。フィンランド映画そのものも珍しいがフィンランドに息づく、なんというか……あのムーミン的なほのぼのとズレた感じが何度見ても心地よい。三部作は全て見た。原作絵本もそのうち手に入れる予定だ。

2021/01/27 『ゴッホとヘレーネの森 クレラー=ミュラー美術館の至宝(2018)』/ドキュメンタリーなので感想という感想はない。作家が好きすぎて美術館たてちゃいました♡は分からんでもないけど作家が好きすぎるから貴族だけど作家と同じように質素な生活にしちゃいました♡なヘレーネ先輩に限界オタクを感じる。

2021/01/29 『壬生義士伝(2003)』/前半はあらゆる面で非常によかったので今年の名作か?!と期待したが後半のお涙頂戴シーンで制作陣が変更になったのかと思う程、しらけ切ってしまった。非常に惜しい映画。浅田次郎はヤクザのエッセイしか読んだことない…。しかし侍映画を見ると戦争は美化するなと言われるのに内戦は美化しまくってる変な国だな、と毎度の事ながら思う次第。

2021/01/30 『桜田門外ノ変(2010)』/特に言うことないな…最初の変のシーンはさすが良くできていたので感嘆詞をあげたのに、途中の女の拷問シーンが女優の演技が下品で一瞬ポルノ映画かと思った。殺陣は微妙。薩摩何もしてないのに西郷隆盛がラスト閉めてて(お前が言うな)と笑ってしまった。時代違うけど南雲さんとか見てても薩摩の人間マイペースすぎない……?と感じるな。


2月

2021/02/03 『私の名前はマララ(2016)』/「沈黙するのは自分の存在を否定するのと同じ」「1人の子供が、1人の教師が、一本のペンが世界を変える」…日本は学校が破壊されることもなければ意見を言って殺されることも、とりあえずは表立ってはない(裏では知りません)。もし今後、なにか周りで見過ごせないことがあった時にちゃんと自分で考え、声をあげられるような人間になりたいし、時代もそういう流れになりつつあると思っているが、とりあえず今日のところはこの平和な1日に感謝したい。

2021/02/04 『カンフーリーグ(2018)』/疲れた時にみるコメディ映画ってかんじだった。特に言うことも得るものもないがカンフーだと思ってみると最悪だと思った。追記→

2021/02/05 『ヴィクトリア女王 世紀の愛(2009)』/映像美で凝ったカットが多々あって楽しめた。ストーリーは主題がなく、盛り上がりそうな所で盛り上がらず突然終わってしまった。残念。

2021/02/06 『長州ファイブ(2006)』/おお…!いい映画だったし面白かった!もっとチャラチャラした娯楽映画かとおもったらわりと硬派な内容であった。意外。このあたりの時代で日本独特の文化を他国と対比して描かれるのは面白い。改めてこの国が好きだと思えるのです。

2021/02/13 『柘榴坂の仇討(2014)』/5年ほど前にも1度見たがその時も今回もあまり面白いとは思わなかった。冒頭部分とラストだけは面白かった。ラストを見せたいだけで2幕が主人公に特に大きな気持ちの変化がなく単調で飽きてしまった。もっと映画的に面白く出来たはずだった。小説とは相性は良さそう。原作未読だけど。阿部寛、髷が似合わなすぎるぞ!

2021/02/17 『OCEANS(2009)』/いつも通り予備知識ナシだったので海の不思議映像かと思ってのんびり構えてたらまさかの「不都合な真実」だった……。途中出てくる捕獲者の人種がアジア系だったのが気になる。西洋人が作った映画にこういう役で西洋人は出てこないのか?と穿って見てしまうな(最悪のひねくれ方)。もしかして今だったらもっと違う見せ方をしたろうか。

2021/02/19 『ストーリーオブマイライフ わたしの若草物語(2019)』/やり尽くされた若草物語をどのように作るのだろうと公開当初から気になっていた作品をようやく見た!若草物語を女性の自立をテーマに新しい視点で映画化することに成功してる、まさに現代版若草物語。いい映画だった。若草物語、改めてどのような編集にするかでどんな話にも出来てしまう化け物のような作品だな、と思った。過去現在が入り交じった構成なので若草物語初めての人は混乱するだろうが面白い。

2021/02/20 『白雪姫と鏡の女王(2008)』/ターセム・シン監督×石岡瑛子氏。去年見た『落下の王国』がめちゃくちゃ好きでこれも見たかった。石岡瑛子さんの衣装に尽きる。私に服がこんなに世界を現すのに重要な役割を担っているのだということを教えてくれた方だと思う。今作はエンターテインメント性が高い映画なのでどなたにもおすすめ。

2021/02/24 『世界の果ての通学路(2013)』/こういった作品を通して世界を知るのは重要なことだと思うと同時に、先進国民の娯楽として映画を消費している気がして矛盾を感じてしまうな。。。環境が人間を作る。今、身の回りにある豊かさを大切にしたい。

2021/02/26 ★『アンナ・カレーニナ(2013)』/すごい映画を見てしまった……という感想。映像が美しく、かなり挑戦的で非常に刺激を受けた。やり尽くされたアンナ・カレーニナのストーリーを追うだけでなく見事に『表現』にしてたと思う。凝った映像でした。

2021/02/27 『E. T. (1989)』/ああ〜〜この年代でやったから名作になった系の映画か〜〜。こういうの見ると映画史も勉強してないと作品の面白さがすくいとれないので損だなあ、とは思います。そして子役の演技がすげぇ。恐ろしいな。ヨーダでHOMEは笑ってしまった。


3月

2021/03/03 『世界一美しいボルドーの秘密(2012)』/ワインの作り方系かと思ってたら経済の話だった。中国の富豪のフランスのワイン製造所の土地ごと買い取りや、ゴビ砂漠を開発しワインを製造するなど恐ろしいまでの向上心が描かれている。中国の様々な金持ちが登場したけど1人だけ全然金持ちそうでない(前歯も折れている)胡散臭いおじさんがいたのだが、アダルト製品の社長であった。なるほど顔は職を表す?

2021/03/05 『オリバー・ツイスト(2005)』/出てくる人物がなかなか複雑で魅力的、子供向けかと思ったらかなり渋くて良い映画だった。最後のシーンめちゃくちゃ良いな……。

2021/03/06 『ヴィクトリア女王最期の秘密(2017)』/イギリス王室の伝統を守るという意識は現在に至るまでも非常に高くて、映画ではレイシストと描かれていたけれどそれでは説明がつかない部分も多分にあるんだろうなー。もうちょい史実を知りたい。しかし年寄りが「つまらん儀式に命を削られている」というのは胸が痛む。

2021/03/07 『秘密の花園(1993)』/去年も見たが、2020年公開予定だった秘密の花園が未だに公開されないので痺れを切らせて……。何度見ても正統派で、いい映画だ。

2021/03/10 『ダーウィンが来た!アフリカ新伝説(2019)』/ライオンも大変だな……

2021/03/12 『海難1890(2015)』/うわー面白い映画だった!見て欲しいなー。トルコと日本の友好記念として制作された映画で、村の人間たちの救助の気迫のシーン、また画面の繋ぎも鑑賞者を離さない工夫が凝らされていてドキドキした。人の真心が国を動かすといういいテーマなのだが、トルコ在住の邦人を日本政府が見捨てる形になったのは本当に国の政治の怠慢だよな。なにが国会通さないと自衛隊出動できませんだよ……311の振り返りでも似たような話題が課題として出たのでそこに食いついてしまったw 狙ってないけどタイムリーで朝こんな記事が出てました。泣ける……

2021/03/13 『ロッキー(1976)』/ようやく見れた古典映画。かなり人間も細やかに作られていてリアリティある。なんか途中からドキュメンタリーとして見てしまった……人気あるのわかるね。戦う移民。アメリカ的価値観のあふれた映画。

2021/03/17 『宇宙へ。 (2009)』/人類が宇宙へ進出するまでの挑戦と挫折のドキュメンタリー。失敗して犠牲がでれば「神の御心」と体良くできるキリスト教社会があたしゃ怖いよ。この映画は10年程前で、宇宙開発や宇宙旅行など人々の意識も外へと盛んになってたけどコロナ禍となり多くの人が外より内に目を向ける今、そんなに大量の犠牲を出してまで宇宙開発することの意義が私にはわからない。一体何があると言うんだ。

2021/03/19 『TRICK 劇場版(2002)』/私小学生の時から阿部寛好きって言い続けてんな……

2021/03/20 『パイレーツ・オブ・ザカリビアン 命の泉(2011)』/途中で飽きそうになったけどバルボッサが活躍するシーンでなんとか持ちこたえた。キャラクター映画なのにエリザベスも出ないしあの女の子の魅力が序盤で感じられなかったからな……。

2021/03/24 『素晴らしき映画音楽たち(2017)』/「オーケストラ奏者は収録日まで楽譜を見ず一切練習しない」「パイレーツオブカリビアンはまるでオーケストラのレッド・ツェッペリン」、、、映画音楽史も学べてかなり面白かった。映画音楽ほどルールのない曲ジャンルは無いという。良質なドキュメンタリーでした。

2021/03/26 『パイレーツオブカリビアン 最後の海賊(2017)』/バルボッサアアアアアア!!!!!!!!!! なんか久々に面白かったぞ。前回(命の泉)はめちゃくちゃ適当に作った感じがしてつまらなかったけど今作はちゃんとキャラ愛も感じるし題材も構成も良かった。ポール・マッカートニーが逮捕されてた。

2021/03/27 ★『海の上のピアニスト(1998)』/去年も見たがあまりの出来の良さにもう一度。見た後に「いい映画だった…!」と言える映画に出会えることって実はすごく幸運なことだけどこの映画はまさしく幸運そのもの。人生のうちに見た方がいい映画50本には入るのではないか!特有の濃いノスタルジーを感じさせつつ、イタリア的喜劇要素も絶妙。「船から陸に上がったことがない伝説のピアニスト」の題材に相応しい夢のような表現が沢山あって、ああ、映画って本当にいいものですね……


4月

2021/04/02 『美女と野獣(2017)』/この、何がなんでも黒人を起用しまくるぞ感に驚いた。しかしフランスやパリと具体的な地名を出し、年代は伏せてあるが明らかに18世紀ごろをモチーフとしているので歴史的に間違ったメッセージを発することになるのではないか……など思ってしまったけどこういうことを考えてしまうから私は嫌なリアリストなんだよな。そこ含めてファンタジーですから!そういや何年か前にアリエルが黒人起用で話題になってたけど私はあれめちゃくちゃいいと思うんだよ。よく知らないけど海側サイドの人を全員黒人で起用して陸サイドを白人にすれば異種愛のメッセージは強調されるので物語的には成功でしょ!いつやんの?

2021/04/03 『プライドと偏見(2005)』/リアリストなくせにめちゃくちゃロマンチストという矛盾を抱えた人間なのでこの映画は推せるな…と。原作長いから何年も前に途中で放棄してしまったが読みたい。先月見たアンナ・カレーニナと同じ監督で、また随所ショットが面白いし描写も丁寧。すき。コリンズの初登場シーンの顔半分ショットで(ああ、こういうふうにして人物像を印象づけることができるのか)と勉強になった。いいよね。

2021/04/07 『ピラミッド 5000年の嘘(2012)』/ムーとかそのへんのとんでも学説的なドキュメント。私もピラミッドはやっぱりエジプト人が作ったんじゃなくない?!元からそこにあってそれをエジプト人が利用したんじゃない?!という気になった。作りがThe海外のドキュメントってかんじで面白い。ディスカバリーチャンネルっぽい。

2021/04/09 『ハムナプトラ(1999)』/The娯楽映画というわかり易さ。原題マミーて。これ3まであるけど何をやるんだろうな。こういう映画のわかり易いわかり易さ、例えば最初の敵役が明らかに敵役にみえたり主人公の登場シーンが煌めいて見えたり…といったところのショットを勉強するのには凄い向いてるんだなと思った。なぜこの絵だけで悪役に見えるんだろう、なぜ主役がカッコよく写ってるんだろう、と。漫画でも真似できるし。

2021/04/10 『風と共に去りぬ(1940)』/ここまで主人公に共感できないのも珍しいな!?(笑) スカーレット・オハラのやべえ奴感がすごい。「神よ!!例え盗みや人殺しをしてでも飢えたりしないわ!!!」←?w アメリカ南北戦争は若草物語でなんとなく知ったつもりになっていたけど南側の敗者としてみた時に物凄く悲惨で、同じ国内なのにこれか、と。当時の日本国民にこれを見せておけば世論は戦争へと導かれずすんだはずなのだ。今も昔もマスゴミが憎いよ。

2021/04/14 『ピープルvsジョージ・ルーカス(2010)』/面白かった。スターウォーズ、1度6までみてあまり詳しくは知らなかったんだけど海外のGeekの無念の結集、たしかに自分が愛した漫画が書き直された挙句に書き直す前のやつは存在しません!!とか言われたら腹立つと思うw しかしこのスターウォーズの参加性の高い「同人感」はすごいよなあ。SFという比較的新しいジャンルだからなんでもアリというかんじで皆そこに乗っかることが出来たのだろうか。ジャージャーは私も全然好きじゃないな。

2021/04/16 『ファンボーイズ(2009)』/時はSTARWARS ep.1公開直前。死にそうな親友のために子供のころ計画したルーカスの事務所からep1を盗み出してやろうぜ!!というロード系ムービー。スタートレックのファンに「ハン・ソロはホモ」と言われ暴力沙汰になったところ普通にゲラゲラ笑ったからな……コメディなのにハチャメチャにBADENDなところもゲラゲラ笑ってしまう。ジャージャーの刺青入れてた人かわいそうやなって……。むこうのGeekさんたちってすごいよな。


番外/テレビドラマ

2021/01/23 『 司馬遼太郎原作 竜馬がゆく(1997)』/TBS作品。例によって原作未読だが竜馬が美少女ゲームの主人公のごとくモテすぎで微妙にキツいものがあったが司馬遼太郎作品の特徴なんだろうか……。内容は面白かったです。『おろしや国酔夢譚』でロシアに遭難した西田敏行が今度はアメリカに遭難した勝海舟になっててニヤついてしまった。占いオタク的にこのあたりの歴史って興味深いのよね…。出演者がとても良い。

2021/02/14 『BS時代劇「テンペスト」(2011)』/幕末系の映画と並行しながら見たので結構面白く見られたし、個人的に王朝モノっぽいストーリーが好きなのでとても良い。所々にシェークスピア作品のオマージュが。さすがに国営放送なので日本をあからさまに敵国みたいな描き方はしてなかったけどw、我々はひとつの王国を滅ぼしたのだ、という歴史上事実はきちんと自覚したい。琉球王国の歴史に俄然興味が出てきた。久々にエンタメドラマ見たってかんじ。